起業家脳携帯版

【はじめに】
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日本の雇用関係の特徴として「終身雇用」という形態があります。

一度、会社に就職したら、定年まで同じ会社で働き続け、勤続年数が長くなれば長くなるほど、賃金も上がって行くという形態です。

高度成長期に優秀な人材を確保し、長い期間、会社のために尽くしてもらえるようにと考え出されたこの雇用形態ですが、大変残念ながら、現在の日本の世の中ではあまり実態のないものとなりつつあります。


なぜでしょうか?


先の見えないデフレ、および不況の状態が続く日本では、終身雇用による安定を期待して大企業に就職したとしても、ボーナスや賃金のカット、最悪の場合は希望退職を打診を受けたり、大企業であっても会社が倒産したりする危険さえあるのです。

このような厳しい状況で人々の興味は、「会社に頼らずに自分自身の手で収入を得る」という形態に移ってきています。

つまり「起業」です。

会社という“モンスター” に振り回される人生ではなく、自分で可能性を見つけて未来を切り開いて生きるという考え方です。


しかし、これまで誰かの下で指示に従って仕事をしてきた人にとって、自分ですべて考え、全責任を負って仕事をするということは、決して容易なことではありません。

会社員を辞めて自分でビジネスを始め、成功したいと考える人は多いものです。

しかしながら、多くの人が思ったように成功を収めることができず、挫折してしまいます。


それは、なぜでしょうか?


自分一人の力でビジネスを成功させるためには、従業員としての考え方から起業家としての考え方へと変わる必要があるからです。

つまり、「起業家脳」を手に入れることが極めて重要なのです。

起業家としての考え方と、従業員としての考え方には大きな違いがあります。

その違いを理解することができなければ、ビジネスオーナー、つまり起業家として成功することはできないでしょう。

本書では、両者の違いについて分析し、あなたの脳を「起業家脳」に変えていくための方法を説明していきます。

本書で説明している成功に必要な原則のほとんどが、真の起業家になるための基盤となります。


誰しも新しいことを始める時は、この先何が起こるか分からず不安になり、つい一歩を踏み出すことをためらってしまうものです。

しかし、一歩を踏み出すことができなければ、あなたの人生は変わることはありません。


ラッキーな人であれば、終身雇用を全うできるかも知れません。

アンラッキーな人なら、途中で解雇され、再就職ができずに収入を断たれてしまうかも知れません。

今の世の中、一寸先は、闇なのです。

大企業で働いているからと言って、急に落とし穴に落ちてしまうかも知れません。

他人のせいで落とし穴に落とされてしまうよりは、この闇の中を自分自身の足で、歩いて行きたいとは思いませんか?


新しいことを始める時、一番たいへんなのは、最初の一歩を踏み出す時です。

本書を参考にして、勇気を持って、ぜひその一歩を踏み出してください。

自分自身の手で何かを得ようとか、自分でビジネスを起こそうとか考えるとわくわくしますね。

さあ、一緒に学んでいきましょう!


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